コミュニティーへのフィードバックを意識して今後も活動していきたいです
-- 今後、力を入れたい取り組みとしてはどのようなことを考えていますか。
かとじゅん:先ほども話した通りWebな文脈でいくとハイトラフィックな方向に興味が向かっていますし、障害が起ても全体に波及しないアーキテクチャというような文脈でどんどん実践経験を積んでいきたいと思います。そこに対しては、アクターモデルがベターかと思っているのでこれからも使っていくと思います。あとは、運用で払わないといけないコストが課題になっているので、その辺りの知見を貯めてコミュニティーにフィードバックしていくのと、自分のブランディングの一つとしても活動を継続していければ良いなと思います。
Scala先駆者インタビューはカラーが出た企画としてよかったのでは
-- 最後の話題となります。このScala先駆者インタビューという企画をはじめて約2年、今回で終了となりますが、お二人の目からみていかがでしたか。
かとじゅん:こうやって声をかけてもらう前から見ていました。先駆者というだけあって「歴史を築いてきたすごい人達だな」と思いながらも、自分としては「すごい人達だなというよりも一緒に作り上げてきた同志」という風に感じています。前出さんや竹添さんの回など、立場が違えど、色々苦労なさったんだなというのがわかったり、同じ思いでScalaというモノに関わってきたんだなと。こういう方々がいないと今のScalaコミュニティが存在していなかったんだと改めて思いました。
Scalaコミュニティーを一緒に築き上げてきた人達とは、各々で別々の形でScalaに関わってきましたが、それゆえに色んな方向性を持った人が集まれる健全なカルチャーを築けたと思います。例えば、僕はScalaイベントでDDDの話しをしたり、岡本さんはReactive Streamsの話をしたりと、それぞれカラーがあり、一つの色だけに合わせる必要がないので、個性をもった人がScalaコミュニティから弾かれるようなことはありません。
Scalaのコミュニティはそのような成り立ちから色んな人がいますね。今では、コミュニティも大きくなり、自分の興味ある分野にさらに入っていきやすいのではないでしょうか。
-- この企画自体も、Scalaを使い出した時に少しでもコミュニティに還元できることはないかと思い始めました。元々縁があったNulabの吉澤さんに声をかけさせて頂いたところから始まり、あまり後先考えずやりはじめましたが、出演だけでなく助言や紹介などしていただくなど、すごくScalaコミュニティの方々の温かさを感じました。
水島:Scalaをやりはじめたような方々に「Scalaのコミュニティはこんな感じの人がいるのか」というのを知ってもらうきっかけになったのも良かったと思います。Scalaに馴染みがある人からすると「この人が今更?」というのがあるかもしれませんが、今回のかとじゅんさんのことでも、付き合いが長い自分自身も知らなかった「きっかけ」が聞けたり、「そういう風に考えていたのか」など新しい発見もありました。
かとじゅん:僕も同様に見えていなかったところに気づけましたし、色んな人にとって、先駆者たちがロールモデルになっているので広く目を通してもらいやすいのかもしれないですね。
-- ズバリこの企画は成功だったのでしょうか。
水島:たぶん成功だったと思いますよ。
かとじゅん:アリだと思います。改めて個人のパーソナリティに触れる機会ってあまりなかったので、登場している人と「二人で飲みに行きませんか?」って言える人ならいいのかもしれませんが、そうでない人も多くいて、「でも話は聞きたい」という人もいますので、いい機会になったのでは。
-- そういう意味では、この企画では実は、私が一番ラッキーで得したのかもしれません。話をするのは緊張するのですが、こういう機会でもないとかとじゅんさんや水島さんと長時間お話する時間はとれないですし、「実際のところどうなんでしょうか?」といったオフレコのようなことを聞けたり、私が普段感じたちょっとした疑問やぶつかっている壁や悩みや仮説のことなど相談できました。
かとじゅん:それも、いいんじゃないですか(笑)
-- 特に会社としての取り組みや、お客さんやチームで一緒にモノづくりをしていく時にどんなことを考えているのか意見が聞けたり、前出さんがあれだけ苦労されていたというのは、話を聞くまではとても意外で、共感を持てるところがたくさんありました。
かとじゅん:Scalaコミュニティ以外のコミュニティの方々にもそういうメッセージが届いているのではないでしょうか。
こういった企画を続けていけると良いですね
かとじゅん:ということで、今後この企画どうなるか?という辺りの話ですね。
-- はい、この企画を始めた序盤に登場していただいた瀬良さんや竹添さんの時点で「やっぱ水島さんですよねー。先駆者と言えば。」という話題も度々出ていて、水島さんに辿り着いたらゴールだと内々心の中では決めていました。そして、最後の水島さんからの紹介いただいたかとじゅんさんで締めさせていただきました。
水島:Twitterで「先駆者といっていいのは@kmizuだけだろ」と言及されたのは印象に残ってます(笑)
-- ずっと続けていくと、中だるみもでてくるでしょうし、一旦先駆者というテーマ区切りをつけることにしました。
かとじゅん:いいと思います。また、最後に声をかけてもらって光栄です。(笑) 僕は「あちこちでScala入れて回っている」というようなことを、D社時代の同僚から言われました。
まぁ、僕だけじゃないと思いますが(笑)
-- 私は、みなさんほどScalaを使い込んでいるわけでもないですし、もし、次の企画をするとなると、どういうモノが望まれているんだろうか?私が聞いても話題を引き出し切れるのか?という懸念はありますが、ただ、今回のごきげんよう形式は面白くてよかったので、別テーマで「AWS」「クラウド」などにしたり、またはScalaの別テーマなどをするのもアリじゃないかと思っており、この企画シリーズ自体を続けて、OSSを使わせてもらっているフィードバックや貢献として何かできればいいなと考えています。
かとじゅん:実は瀬良さんと飲んだ時に、この話をしたことがあって、Play FrameworkやAkkaなどの有名なコミッターの方にハングアウトで繋いで、英語ができる方々と一緒にインタビューして記事に起こしたり、LightbendのYokotaさんも巻き込んだりするのも面白いね。と。
半年に一回くらいになってしまうかもしれませんが、こういうことができたらいいですね。
水島:海外の方にインタビューするなら自分も協力できます。
かとじゅん:引き続き日本国内を対象にやるなら、Scalaを採用している会社の話をきかせてもらうのもいいかもしれませんね。ドワンゴさんやサイバーエージェントさんなど、採用サイトで書いてあること以上のことを知るきっかけになるのでは。
日々どういった考え方で、Scalaを仕事にいかしているかなど聞けるとよさそうですね。
-- パーソナル中心ではなく会社中心で繋げていくという感じですね。
かとじゅん:教育のこともつきまといますし、企業が興味を持っている分野と、個人が転職する時の材料としてそういう情報を見たがると思います。
-- 最初の一社としたら、お二人から紹介していただけそうな会社ありますか。
かとじゅん:やっぱドワンゴさんじゃないですか(笑)
水島:もしやるなら会社の人にたぶん話もできますし、サイバーエージェントさんを紹介できるかもしれません。
かとじゅん:Scalaが人気でる前からやっていた会社さんからインタビューを始めて、徐々に最近やりだしたところに繋げると良いかもしれませんね。
-- この企画を続けると喜んでくださる方もいそうなので、続けてみたいという気持ちになっています。
かとじゅん:そうですね。僕に協力できることがあれば。Scala以外を考えているのであれば、JavaScriptをはじめ他の言語やクラウドなどの分野でも紹介できる方もいますよ。
水島:他のプログラミング言語など興味もあります。何か続けていかれるのであれば、協力したいと思うので、できることがあればいつでも言ってください。
-- どうもありがとうございます!今日は長時間ありがとうございました。また新たな企画を考えた時にはご相談させてください。
出席者
- インタビューイー ChatWork株式会社 かとじゅんさん
- インタビューワー アットウェア 浅野・三嶋、 株式会社ドワンゴ/一般社団法人Japan Scala Association 水島さん
過去のScala先駆者インタビュー