今年もUX DAYS TOKYOのスポンサーをさせていただきました。
半年経って当時をふりかえって、社内で起こったことをご紹介します。
今回始めてカンファレンスに参加するメンバーは、UX という分野に強い関心があるわけではなかったのですが、ビジネスと開発の行き着く先にはエンドユーザーがいるというところは共通しており、日常的に探求するテーマは非常に似ています。
そして、そんな参加者が開催日前に一同に集まって、どのセッションに興味があるか?どのワークショップに参加しようと考えているのかなどを話しました。
全てのセッションを網羅的にカバーするための調整の意味合いよりも、雑談をしながら関心事や発表者のスピーカーノートからどのような話が聞けそうかなどを想像して、参加へのモチベーションも次第とあがっていきました。
マルチセッションでどのセッションが見たいという話から始まり、セッション内容の話になると盛り上がりをみせ、「誰も参加しないなら、このセッション参加してみようかな」という声もあり、自然と参加者同士が場へのイメージづくりができあがりつつありました。
当日を迎えて
昨年とは違った切り口の視点での発表が多く、私個人としてはUXテーマは同じでも視点のあて方に新鮮さを感じました。
セッション後に興奮冷めやらぬ中、刺激を受けて懇親会に突入しました。
私を始め、弊社からの参加者メンバーは懇親会が終了するまでずっと他社の方と会話が途切れていなかったことも印象的でした。
普段から各自が理想や悩みを抱えているからこそ、共感して悩みを打ち明けるとお互いが感化しあったのではないかと思いました。
後日 ふりかえり会を開催
開催された以下のセッションをピックアップしてふりかえり会を行いました。
- マットさんによる「プロダクト成長の舵をとれ ー成功するスタートアップの共通点とは?」
- エリンさんによる「成果を生むデザイン:コンバージョンデザインで顧客体験を向上し、ビジネスを成長させる」
- ケリーさんによる「ニューロダイバーシティ×デザイン:誰もが使いやすい未来をデザインする」
- チャールズさんによる「実践するプロダクトデザインの極意ープロダクトを「化け物級」の成功に育てる方法」
特に、エリンさんのセッションについては、「自身が一番このセッションを理解できたと思う」と言う声がでたことが興味深かったです。
その方は、参加前はUXに関心があるという段階だったのに、セッションやワークショップの前後にエリンさんにいろいろとお話を聞かせてもらって関心の深さが増していったそうです。
人と話すことによって、自身の普段の課題感や関心事と結びつけ、理解が深まったり新たな視点を持つことができたのです。
「スタートアップは全てをやることはできない。何をやらないかも大事」といった、自社サービスで働いている人の経験談の発表がほとんどですが、UXというコンテキストに於いて、私たちは事業であるSIという他社のシステム開発を行うという視点で必要なことは何か?という、共通理解を作り始めることができました。
最後に
カンファレンスをスポンサーするのは、内的動機が高まったことの表れであるのは言うまでもありませんが、参加者で何度か集まる場を意図的に設けたことが、対話促進の足がかりになりました。
セッションやワークショップを通して刺激やインプットや視点をもらったことで、テーマをベースにして何時間も会話が生まれていきました。
当日だけで関心事が終息していくのではなく、半年経った今もこうやってブログを書こうというモチベーションが続いています。
今後は実案件で影響を受けた事例などがでてくれば、ご紹介していければなと思っています。