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Startup Weekend 函館へスポンサーとして参加しました

Startup Weekend 函館へスポンサーとして参加しました

2025年10月10日(金)から10月12日(日)に函館で開催されたStartup Weekend 函館へ協賛し、私個人としても4年ぶりに参加しました。久しぶりの参加でしたが、非常に良い学びと出会いがあったので、スポンサー・参加者レポートとしてまとめたいと思います。

Startup Weekend とは?

金曜の夕方から日曜の夕方までの週末3日間で、アイデアを形にし、スタートアップ体験をするイベントです。持ってきたアイデアに対して「アイデアを欲しがっている人は誰なのか?」「アイデアを欲しがっている人は本当に課題を持っているのか?」「お金を出してまで解決したいのか?」「魅力的なソリューションとして洗練されているのか?」を検証しながら進めていくイベントです。


Startup Weekend のルールはたった1つ “No Talk, All Action.” 。建物の中で話し合っていることはすべて妄想に過ぎません。街や市を飛び出してでもアイデアに対しての検証を繰り返すことが大事になります。

チームビルディングからスタート

金曜日の夕方にアイデアピッチを “1分間でA4の紙1枚だけ” を使って実施します。端的に自分のアイデアを伝え、仲間を集め、チームを作っていきます。”仲間を集められない人が客やファンを見つけることはできるのでしょうか?” ファシリテーターからの厳しい言葉を胸にピッチを実施しました。

私がピッチしたアイデアには票が集まらず、チーム結成の候補に残りませんでしたが、他の方が実施したアイデアピッチが面白そうだったので、そちらのアイデアでチームを結成することにしました。ですが、そのアイデアも票が集まらなかったので、その場で二人チームに誘い、復活アイデアとしてチームを結成しました。

街に繰り出しヒアリングへ

アイデアは「函館で脱出ゲームをやろう!」でした。数十年ぶりに函館に戻ってきた方が “函館の街にはアートがないな。空き家もあるし、それらを活用して脱出ゲームできないかな?” と感じ思いついたアイデアでした。またチームを結成する際に参加した方は “カプセルホテルや民泊の一部屋から始めるシェアリング” というアイデアを持っていたので、この2つのアイデアを融合することにしました。

チームメンバーの1人に民泊運営の知り合いが居るので実際に会いに行き、アイデアに対する意見を聞きに行きました。宿は非常にきれいで、様々な要素が含まれており、非常に親身になってお話してくださいました。ありがとうございました!ぜひ皆さんも函館に行った際には泊まってみてください。サイトはこちらです

同じ目線に立っているのか!?

ヒアリングの結果、考えていたアイデアはターゲットの課題に一致しないのではないだろうか?そもそもこのチームは なにに情熱を注いでいるメンバー の集まりなのか?コーチングセッションでも “課題はなんなのか?”、“小さいところに目を向けすぎているのでは?”、“同じ目線になって話ができているのか?” などと厳しい指摘をいただきました。

一人ひとり何に情熱を注いでいるかの話をすると、5人 (2日目の午後に1人ジョインした) の中で一致していないことがわかり、二手にチームを分けることにしました。チームが途中で分断することはイベントとしても珍しくはなく、過去参加した際に分断を恐れて良くない行動をしていたので、今回は積極的に分断の動きを実施しました (笑)。

チーム分断後は、オリジナルのアイデア「函館で脱出ゲームをしよう!」をベースに進めていきました。このアイデアの根本にあった “地域活性” から “地方都市は外からの流入により活性を促すことができるのではないだろうか?” と考え、訪日外国人をターゲットとして旅行する上での課題を仮説設定し、2日目は終了しました。

英語でのヒアリングを実施!

ターゲットを訪日外国人にしたので、想定した課題「移動がしづらい」「有名どころしか行けていない」「地域の人たちと出会えていない」が存在しているのかを、建物を飛び出して検証しに行きました。

金森赤レンガ倉庫に行きましたが、朝早すぎて (午前9時) 日本人でさえほとんど人がおらず、JR函館駅に移動しました。4組の方々にヒアリングができました。相方の方が声をかけ、私が会話をするという方法で実施しました。相方の方は「英語ができない。Hello と Have a Nice Day しか言えない」と言っていましたが本当でした (笑)。

私も拙い英語でしたが、皆さん、親身に話を聞いていただきアンケートに回答していただきました。本当にありがとうございました。

結果は......

午前中ヒアリングをし、午後は発表会場である公立はこだて未来大学へ移動し、急ピッチで発表準備です。AIツールにかなり助けられました。スライドのベースとなるものはManusにより生成し、フォント等を微調整しました。ソリューションとしてWebアプリケーションを想定していたので、アプリ構想をプロンプトとしてStitchにて画面を生成。生成されたHTMLコードをDocker上のWebサーバーで発表時に表示しました。ローカルでの表示でしたのでブラウザのURLバーにlocalhostやIPアドレスが表示されるのが美しくないので、自己証明書を用意してブラウザのURLバーにはminna.travelと表示されるようにしました (誰もこんなところには気づいていないと思いますが...)

私たち含め7チームがあり、審査結果はどのチームも僅差だったと聞いています。結果、なんと優勝でした!かなり衝撃的でした。9回目の参加ですが、優勝は初めてです。地域課題に対してのアプローチや様々な拡大の余地などを評価していただきました。優勝景品として五島軒様のレトルトカレー8種類をいただきました。非常に美味しいカレーですので皆さん一度購入してみてください。サイトはこちらです

参加者としての感想

4年ぶり9回目の参加でしたが、Startup Weekendは毎回刺激をもらいます。

  • その場でどのようにチームを作っていくのか?

  • 本気でぶつかり合えているのか?

  • どのような課題を解決するためのアイデアなのか?

  • そもそも儲かるのか?

  • 市場が存在しているのか?

普段の仕事を進めていく上でも、ビジネスとして事業を創っていく上でも非常に大事な点を学び体験できる場所です。

「あったらいいなぁは、なくても良い」

ファシリテーターのとある一言ですが、非常に大事な点だと痛感しました。私たちは ”いいね” を集めたいわけではなく “それになら金を出すよ” の声を集めたい。この視点を忘れてはいけないと強く感じました。

スポンサーとしての感想

今回のStartup Weekendは学生の参加も多く、自身を奮起できる方々が非常に多く集まっていたと思います。学生時代から色々なことを知っておくことは将来必ず武器になるので、このような機会に私たちももっと関われるようにしていきたいと思います。

普段の業務では、当然ですが自身の会社の事業に関わることのみ実施します。自分の仕事をしっかりこなすことも非常に重要です。ただ同じように進めているだけでは面白くない (かなり主観を入れています)。Startup Weekendのようなイベントを通して周りを知り、いろんな人たちとの出会いを大事にしてください。この経験を普段の業務に活かしてもいいですし、起業してもいいと思いますが、どんどん何でもやっていきましょう!こんなことやりたいを言い続けることが大事です。

スポンサーセッションにてお話させていただきましたが、「こんなことやりたいを言い続ける。そしてそれを実行し続ける。」これが非常に重要で、それを実際に体験できるStartup Weekendはとても素晴らしいイベントです。

最後に

今回Startup Weekend函館の開催にあたり、ご尽力いただいた関係者の皆様に心よりお礼申し上げます。参加者としても、スポンサーとしても非常に素晴らしい機会になりました。

Startup Weekendの輪が広がり「The world’s starting point for entrepreneurship.」として邁進していくことを祈っております。


私たちはシステム開発を得意としているSierです。様々な業種・業態のお客様のシステム開発を実施しており、”本当に価値があるシステムとはどんなものだろうか?” を常に考え、お客様と会話をして、システムを創り上げていきます。社員一人ひとりが考え実行していくことを大事にしています。

Couchbase Live Tokyo 2015

Couchbase Live Tokyo 2015

みなさん、こんにちは。アットウェアの矢納です。
先日8/31(月)に豊洲で開催されたCouchbase Live Tokyo 2015にスピーカとして参加してきました。今回は発表の内容を紹介して行きたいと思います。

IoT Platform 「Yanoh!(TBD)」

今回のセッションのタイトルは"IoT Platform 「Yanoh!(TBD)」"です。「Yanoh!」は正式名ではありません。正式名は後ほど。

プラットフォーム名

zabuton-couch.png

内容の紹介に入る前にプラットフォーム名をご紹介します。

Zabutton




なぜZabutonなのか?

Couchbaseからカウチ(ソファ)を連想することができると思います。ソファは家人や来客がゆったりとくつろげるようにする物です。カウチの歴史は18世紀にフランスで誕生したものです。つまり西洋風の物なのです。
では和風な家人や来客がゆったりとくつろげるようにする物はなんでしょうか。そうです。座布団です。さらに座布団はどこにでも持ち運びが可能でどこでも使う事ができます。

これらの意味をこめて「Zabuton」という名がつきました。

Couchbase Mobile × IoT

さて、「IoTの分野にCouchbase Mobileは合致するのだろうか」という率直な疑問に答えていきましょう。

  • IoTの分野では多くのデータのやり取りを行います。リアルタイムを求められる状況で1ms以下の応答時間は非常に大事な物になって行きます。
  • 複数デバイスとの同期 IoTの分野ではセンサー等を使い、多くの場所からのデータを取得すると思います。その際のデータの同期処理を独自で実装するには非常にコストがかかります。この同期の処理が非常に簡単に書く事できます。

この2つの要点からCouchbase MobileとIoTのコラボができることを判断しました。

Office × IoT

CouchbaseとIoTをコラボさせるのは分かっていただけたでしょうか。では、次はどの分野とコラボするかです。今日、IoTは様々な分野に進出しています。家や鉄道、農業、学業、オフィス、商業施設など様々です。その中、今回選択したのは オフィス です。
農業じゃないのか!?と思われた人もいるかもしれません。確かに気温や空気流れ等を測定し、温度調整や換気窓の開閉の制御など色々と思い浮かべるかもしれません。ですが、農業とコラボをしようするとかなり多くのコストがかかります。自分でビニールハウスを建てるわけにはいきません。農家さんと協力が得れても、窓の開閉に使うモータの設置にコストがかかります。
それに比べオフィスはどうでしょう。私たちに身近なところにもなります。みなさん、会社の中を見回してみてください。解決したい問題なのに軽視されているものはありませんか。今回考えたユースケースはそのような問題に対してのソリューションです。

Technology

ユースケース紹介の前に「Zabuton」がどのような技術を使って実現しているかを見て行きましょう。

ベースレイヤー

ここはCouchbase社の Couchbase Mobile です。Couchbase Mobileは "Couchbase Server""Sync Gateway""Couchbase Lite" で構成されています。
Sync Gatewayを使う事により、複数のモバイル端末とデータの同期を簡単に行う事ができます。

エンドレイヤー

ここは 人とモノをつなげる 部分をなります。
iBeaconやNFC、各種センサーを使い、身の回りのデータを集めます。

ミドルレイヤー

ベースレイヤーとエンドレイヤーだけではデータを集めて、それを保存しているだけです。この二つのレイヤーだけでは動きません。 なので 収集したデータを中継・表示する ものが必要となります。スマートフォンやブラウザ、RaspberryPi等を使って、それらをやります。

アプリケーション

では、今回作成した「Zabuton」の紹介と「Zabuton」を使ったアプリケーションを紹介していきます。
ここで今回考えたユースケースを簡単に理解してもらうために動画を用意致しました。こちらをどうぞ。

今回考えたユースケースはこちらになります

  • リソース空き状況確認
  • チェックイン/チェックアウト
  • トラッキング

リソース空き状況確認

最初は リソース空き状況確認 ですね。動画でもあった通りトイレの空き状況チェックアプリです。

オフィスビルだとトイレの数はそれほど多くないのですぐに渋滞になることがあります。またオフィスビルだけでは無く、将来的に商業施設への展開を考えました。トイレについてから状況が分かっても仕方ないのです。トイレに着く前に空いているトイレがどこかを知りたいのです。

処理フロー

  1. IR Sensar(赤外線センサー)で人を認識。常にONになっているiBeaconをOFFにします。
  2. RaspberryPiがiBeaconのステータスを監視
  3. iBeaconのステータスを更新。
    iBeaconのステータスを更新する際に今回作成した「Zabuton」の一部、 "Zabuton Server"のAPI を呼びます。この"Zabuton Server"がSync GatewayのREST APIを使いデータを更新します。
  4. スマートフォンとはSync Gatewayにより自動同期され、空き状況を確認することができます






「なぜRaspberryPi上にCouchbase Liteを起動させないのか」と疑問を持たれた方もいるのではないでしょうか。
開発初期の頃はRaspberryPi上にCouchbase Liteを起動させ、Sync Gatewayを使って自動同期を行っていました。ですが、データ同期に10秒以上という非常に時間がかかっていました。この問題を解決するために"Zabuton Server"を開発し、そのAPIを呼ぶようにしました。
では、なぜ同期に時間がかかったのでしょうか。簡単な話でした。Couchbase ServerとSync Gatewayを動かしているサーバのスペック不足でした。サーバのスペックを上げたところ、同期にかかる時間が1秒近くになりました。

チェックイン/チェックアウト

次に2つ目の チェックイン/チェックアウト です。動画ではある場所についた際、アプリを使ってその場所のロックを解除することができるものでした。当初はiBeaconを使ってそれを実現しようと考えていましたが、時間との都合がつかず完成に至りませんでした。
ですが、その人がある場所に来たというのをNFCを利用して実現することができました。

処理フロー

  1. ICカードリーダでカード情報読みます。
  2. カードのIDをKEYにして、その人がどの場所に入った(出た)かを記録します。
    この際も"Zabuton Server"を経由してデータを更新しています。
  3. チェックイン状況はWEBから確認することができます。


これで誰がどこに行ったかは記録できるのですが、どのNFC(RaspberryPi)がどの場所なのかを事前に登録しておく必要が有ります。これは専用のサイトから登録が可能です。





トラッキング

最後に3つ目のトラッキングです。動画ではボスの位置を把握して慌てずに会議室に行くというものでした。ボスの位置を見ながらではなく、時間前に会議室に行くのがベストですよ。
さて、これを実現するにはこれは各所にiBeaconが配置されている前提です。各所に配置されたiBeaconを使ってその人がどこにいるかを記録するものです。

処理フロー

  1. スマートフォンでiBeaconシグナルを受けとる。
  2. 10秒以上連続でシグナルを受け取っている場合にその場所にいると判断する
  3. データの更新


これを利用すればチェックイン/チェックアウトにも適用することは可能です。





今後

「Zabuton」があることでほんの少し皆さんが幸せになるのではないのでしょうか。
ですが、まだ問題はたくさんあります。トラッキングでは個人がどこに行ったのかがまるわかりになってしますので、プライバシーの問題になりかねません。また、各所に配置するiBeaconの情報登録サイトは作成したのですが、セキュリティがありません。全員がすべてのiBeacon情報を更新することができます。
もちろん問題だけではありません。期待もあります。限度はあると思いますが、個人の情報を集めることができますので、その人だけの情報をお届けすることが可能となります。

スマートフォン向けのライブラリは現状Androidしかありません。iOS版は作成中です。また、RaspberryPi上でCouchbase Liteを動作させていませんでしたので、Couchbase Liteを使ったタイプを作成する予定です。
今回作成したライブライはatWareのGithubで公開予定です。公開した際にはこのブログで紹介したいと思います。

開発協力者

名前:Nguyễn Anh Huy(ベトナムインターンシップ生)
ニックネーム:ジャック
好きなこと:食、旅行、スポーツ、音楽
スキル:英語、Android、Go言語

名前:Tue Ngo(ベトナムインターンシップ生)
ニックネーム:けんじ
好きなこと:飲み、スポーツ
スキル:ハードウェア、Python

名前:Priyatam Mudivarti
会社:Facjure, LLC
「Zabuton」の名付け親

名前:北野弘治
役職:福社長
「Zabuton」のアドバイザー

XP祭り2015に参加してきました

XP祭り2015に参加してきました

みなさんこんにちは。KEYチームの武永です。

今回は、先日行われた 「XP祭り2015 “俺も!!”」 に参加してきましたのでそのレポートになります。

XP祭りとは

日本XPユーザグループ(XPJUG)が主催しているイベントです。
2002年より毎年秋に開催されています。
私は今回が初めての参加です。

今回参加したセッション一覧

私が参加したセッションは以下になります。 オープニングは間に合わず基調講演からの参加になりましたが。。。

基調講演「XP lives, XP dies, XP lives again!!」

角征典さんによる基調講演のスライドは以下になります。

基本的に全てスライドに書いてあるので御覧ください。
個人的に印象に残っているのは「ときめき」というワードです。

  • TDD -ときめき駆動開発-とは
    こんまり流片付け術 では「捨てるモノ」ではなく「残すモノ」を選ぶが、 残すかどうか迷った時に「それはときめくか?」と先生は聞くらしい。
    ときめきは個人的なもので教えるものではない、最強のツール。
    エクストリームプログラミング の23章「時を超えたプログラミングの道」は、
    ときめきの道であり、 XPをやるときもみんなが「ときめく」必要がある。
    「ときめくプラクティス」を選ぶべきである。
    XPは「価値」と言ってるけど、それは届けた後にしか分からないよね?
    だから「無駄」とか「価値」じゃなくて、「ときめき」が重要。
    これが「ときめき駆動開発」。TDDだよね!

プラクティスを選定するときに「ときめく」ことが重要というのは個人的にもスゴく共感出来ました。
実際にプラクティスを選定する場面に立ち会わせたことはありませんが、
何かしらの課題を抱えていて、それを解決してくれるかもしれないものに出会った時に「ときめく!」のだろうなとはなんとなく感じることができるので。
このあと1日中「ときめき」というワードがどこかから聞こえてくることや、 セッションの資料に出てくることもあったのでみなさん同じ気持だったのかなとか想像してました。

結構笑えるネタが盛り込まれていたらしいのですが、
私には分からないネタが多くて反応できなかったことが結構ありました(汗)

“共感”でつながるアジャイルチーム

こちらは「共感コミュニケーション」というものをワークショップで体験してみるセッションでした。
スライドは以下になります。

4つのプロセス

  • 観察
    録画再生のように明らかな事実
  • 感情
    自分/相手が感じていること
    エンジニアは感情を出しづらい/感情を抑える傾向にある職業だと本に書かれているらしいです
  • ニーズ
    何を必要としているか
    感情の裏には自分が必要としているものがあるはず
  • リクエスト
    具体的な要求
    叶わなくてもいいから口にだしてみる

このワークショップでは、「感情」と「ニーズ」の部分について 「感情」と「ニーズ」を結びつける練習を行いました。

最初に「自分の感情」を感じるということをしました。
例えば

  • ときめくプラクティスを聞いた時は「面白かった」。なぜなら「ひらめきが欲しい」、「刺激が欲しい」というニーズが「満たされた」からだ。
  • 基調講演を聞いて「ショックを受けた」。なぜなら一部理解できない話があり、「情報や知識がほしい」というニーズが「満たされなかった」からだ。

というように、どのような感情を持っているのか、その感情の元となるニーズを探ることで、
自分・相手が欲しているものは何かということを探っていくことをしました。

「自分の感情」を実際に他の人に上の例文のような形で話してみると 「本当にこの感情とニーズは合致しているな」と改めて納得した部分もありました。
しかし、「この感情はこのニーズと合致しているのか?」と自分に疑問を持って相手と本当のニーズを探してみると新たな発見もありました。
自分のことなのに実際に口に出してみると相手にも伝わるし、自分も新たな発見ができるという非常に面白い体験でした。

次にペアの人の話を聞いて、その裏にある「感情とニーズを探る」ということを行いました。
何かの感情にまつわる1つの出来事を相手に話して、相手はその裏にある「感情」を当てたあと、2人でニーズを探していくという練習でした。

これが非常に難しくもあり、面白い時間でした。
相手の話の裏に隠れている感情を探るのは難しく、そこからニーズを探るのはさらに難しかったですが、
探ろうとして深堀りして聞いていくうちに新しい情報が出てきてもっと相手のことが知れたり、
自分のことを知ってもらえるようになるのだなと感じた時間でした。

TDDライブコーディング

こちらは「ときめき駆動開発」ではなく本当に「テスト駆動開発」の方のTDDライブコーディングです。
まずはTDDについて説明と登壇者のきょんさんが大事にしていることの説明がありました。

TDDの3原則 by Uncle Bob

  • 失敗するテストが出来るまでプロダクトを書いてはいけない
    最初Greenにした時に、一気に追加実装してしまうのはTDDあるあるだがやってはいけない
  • 失敗するテストがある場合にはそれ以上テストを追加してはいけない
  • テストを成功させるプロダクトがある場合にはそれ以上プロダクトを追加してはいけない

要求や設計の反映

テストが失敗した時に判断できるようにする

  • バグを埋め込んでしまったからか。
  • 意図された振る舞いは変わらず関連性があった部分が何処か別の場所に移されていたのか。
  • 振る舞いがもはや正しくない。システムの前提が変わってしまっているのか。

分析と設計

  • 分析には主にミカドメソッドを使う
  • 設計には主にTDD/BDDを使う

そして実際にライブコーディング。
https://gist.github.com/kyonmm/6102436 にあるTODOリストをTDDでコーディングするのを見ていくセッションでした。
もっと時間があればワークショップにしても良かったらしいですが、90分枠でライブコーディングになったらしいです。

ライブコーディングの様子

そして出来上がったコードがコチラ

最初Greenにした時に一気に追加実装してしまうのは割りとやりがちなので気を引き締めたいところです。
きょんさんは非機能系(パフォーマンスとか)のテストも最初から入れるとのことで、
特に性能テストとかは最初から書いておくらしいです。
実際にどういうテストを書くのかあまり想像できていないので個人的に聞いてみたいです。

LT祭り

そしてLT祭り。
毎年レベル高いと聞いていたのですが、噂通りでした。

それぞれ公開されているスライドを以下に紹介しておきます。

クロージング

最後の最後に協賛の出版各社様からの献本が参加者にプレゼントされました。

私はプレゼントを貰える条件の1つ

XP祭りに初参加で、入社5年目以内

という条件に当てはまったのでこちらを頂きました。ありがとうございました。

最後に

非常に良い刺激を受け続けた1日でした。
一度読みましたが、もう一度エクストリームプログラミングを呼んでみようと思いました。
そして今回聞いたものですぐに使えそうなのものはどんどん実践していきたいです。
例えば共感コミュニケーションなどは非常に練習が必要だと思うので常に意識しながら会話していきたいですね。
今回参加できなかった他のセッションも興味深いものが多いので、スライドをあとで見ようと思います。
来年もきっと参加します!!

認定スクラムマスター研修に参加してきました

認定スクラムマスター研修に参加してきました

みなさんこんにちは。KEYチームの武永です。

先日開催された認定スクラムマスター研修に参加してきました。

参加までの経緯

現在私が参画しているプロジェクトはスクラムを取り入れており、普段から「スクラム」や「アジャイル」という単語をよく耳にする環境にいます。
そこで、「スクラムについて学ぶことで実際の業務に役立てていきたい」、「アジャイル・スクラムについて学んで今後のコミュニティ活動などにも活かしていきたい」という思いを持ち参加することにしました。

認定スクラムマスター(CSM)とは

ScrumAllianceが認定してる資格の一つです。
「スクラム」と呼ばれるチーム開発手法における役割の1つになります。 スクラムにはスクラムマスターというロールがあって、そのロールをこなすための知識を認定しているのがCSMです。
決してスクラムをマスターしていますということを認定している訳ではありません。 (とはいえスクラムマスターの役目を果たすにはスクラムのことを正しく理解し、説明することが必要)

研修内容

  1. イントロダクション
  2. スクラムの歴史
  3. スクラムの理論、コンセプト、プラクティス
    1. アジャイルについて、アジャイルはなぜうまくいくのか
    2. スクラムの3つのロールモデル: プロダクトオーナ、スクラムマスタ、チーム
    3. スクラムの4つのミーティング: リリース計画、スプリント計画、デイリースクラム、スプリントレビュー
    4. スクラムの3つのリスト: プロダクトバックログ、スプリントバックログ、障害リスト
    5. プランニングポーカーによる計画
  4. リリース計画
    1. プロダクトバックログ
    2. プロダクトバックログ作成演習
  5. 生産とスプリント
    1. スプリントのゴール
    2. スプリント計画
    3. タスクボード
    4. デイリースクラム
    5. バーンダウンチャート
    6. ベロシティと障害物
    7. アーキテクチャとインフラ
    8. 完了の定義
    9. スプリント署名
    10. スプリントのプレゼンテーション
  6. ベロシティ・ゲーム
  7. 障害に打ち勝つ
  8. マネジメント、分散、スケールアップ

基本的にスライドを見ながらの座学を中心にワークショップを交えながらの2日間でした。

学んだこと、感じたこと

  • スクラムマスターの役割
    スクラムマスターとは開発が「スクラム」と呼べる状態にする人のことで、 開発チームに対して指示はすることもなく、プロセスの管理をする。
    チームがチームを管理して自律的なチームを目指す。
    スクラムマスターはチームが困っている時に助言する
    チームの障害となるものを取り除いていく。
    例えば、 プロダクトオーナー(PO)がスプリントの途中で別のアイデアを考えたからそれをスプリントに取り入れてくれという要求を出してきた際には

    「確かにそれはいいアイデアですが、このスプリントには入れずに次のスプリントに入れていきましょう」

    というようにPOからの新しい要求(障害)を取り除いて開発チームが上手くスプリントをこなしていけるように環境を整える役割を持っています。
    もし、この要求を受け入れてしまえば開発チームのリズムというものが崩れてしまいスプリントが上手く回らなくなってしまいます。このリズムを崩すこと無く開発を進めていけるようにするのがスクラムマスターの役割なのではないかと感じました。

  • 非効率の「3つのM」

    • Muda:ムダ
    • Mura:ムラ
    • Muri:ムリ

    この3つをどんどん無くしていくことでチームをより良いものへとしていくことが必要。

    「チームを加速させようとしていくのではなくムダ、ムラ、ムリを無くしていくことで間接的にチームを加速させていくことが重要」

    特にこの言葉が印象に残っています。
    何か良いツールや手法など新しいものをどんどん取り入れていくと、逆にどれも中途半端になってしまい、チームを減速させてしまう。そうではなくて現在のプロセスの中に潜む3つのMを取り除いていくことでチームを加速させてから新しいものを取り入れていく方がより良いチームへ成長していけるのではないかと感じました。

    スプリントを上手く回していく、より良いチームにしていくためにはどんどん3つのMを取り除いていく、改善していくということが大切です。

最後に

研修は受けましたが、まだ資格は取得していません。研修後、オンラインの試験を受けてから正式に認定スクラムマスターの資格が得られます。
「改善」というものを常に意識して自分達はチームの一員で自分達がチームを良い物に変えていくという考えがとても重要なものなのだと改めて実感した研修でした。
今回参加した研修でスクラムの「型(守破離の守)」を学ぶことが出来ました。まずは、ここで学んだことを実際に実践していくことで「知識」でしかない部分を「経験」にしていけばスクラムマスターに近づいていけるのではないか、より良いチームにしてくことができるのではないかと考えています。
とりあえず、早くオンライン試験を受けて正式に資格を取得したいですね。
もっと研修のこの部分の内容を知りたいなどありましたら以下のメールアドレスまでご連絡ください。
takenaga at atware.co.jp

Happy Scala Day from SF!

Happy Scala Day from SF!

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Hi, I am Jeff. I am here in SanFrancisco now to come to Scala day! This year from Mar 16-20(include training), Typesafe,inc hold this event in SanFrancisco. It's amazing event!!

Last year, I and some atWare colleague visited to SF to attend OracleOpenWorld and Javaone. It was also good. However, one aspect of this conference that is very different than OracleOpenWorld is that all the major names are here and it's a much smaller group. I recognize many of the names and faces from stack overflow, blogs, and frameworks.

I am so excited!! Don't worry I will get a better photo with odersky together!!

Happy Scala day!!

アットウェア シリコンバレー支店からのお便り その2

アットウェア シリコンバレー支店からのお便り その2

JavaOne 続編

JavaOneの中では様々なプレゼンテーションがある。その中でもエキサイティングな内容だったものを一つご紹介したい。 Groovy、Clojure、Scala、JRubyなど、JavaVM上で動作する言語の頂上対決という場があった。それぞれの言語に対してのコントリビュートしている方が自分たちの言語の素晴らしさを語り尽くすという内容。会場からの支援を得たいがためにかなり際どいやりとりをしていた。終了後、Clojure言語スピーカーとして参加していたPriyatamさんとビールを飲み交わし交流。こういうことができるのもJavaOneならでは。彼はベイエリアでClojureに関するユーザコミュニティを主導し、会社経営もしているようだ。

 

カリフォルニアの休日

3週間も居れば、当然間に休日もあるわけで。 休日を利用し、サンフランシスコより北にあるワイナリーが豊富にある地域に旅行に出かけた。途中に太平洋沿いを進み、綺麗なビーチで休憩。この先にハワイ、日本、アジアがあるのかぁと思いにふける。カリフォルニア州にはワインで有名な地域が数多くあるようだが、我々が訪れたのは、ソノマとナパ。その中でもそこそこ有名なお城の姿のワイナリーに。ワイナリーでは有料でテイスティングでき(中には無料でできるところもある)、販売所なども隣接されており、テイスティングによりお気に入りなワインを探して買うことができる。運転などもあるので全員がテイスティングすることはできないが、ワイナリーの広大なワイン畑を見て心を和ませ、楽しいひと時を過ごすことができた。

ほぼ毎日、支社にて自炊。時々豪華な材料を使ってみたり。写真はカリフォルニアで有名なダンギネスクラブ。

ほぼ毎日、支社にて自炊。時々豪華な材料を使ってみたり。写真はカリフォルニアで有名なダンギネスクラブ。

技術書で有名なO'Reillyの本社。玄関にはブックストアのように本棚に本が並ぶ。

技術書で有名なO'Reillyの本社。玄関にはブックストアのように本棚に本が並ぶ。

 

Typesafe社への訪問

今回のアメリカ滞在の目的の一つとしてIT企業への訪問をしての意見交換などもある。お互いの会社のことをより知ることにより、今後のビジネスチャンスへと繋がることもある。 今回訪問した会社の一つ、Typesafe社をご紹介しよう。Typesafe社はScala、Akka、Playフレームワークなどのコンサルティングやトレーニング、いざという時のサポートをしている企業である。アットウェアでは、主にJava言語を利用してお客様のシステムの開発を主にしているが、Scala言語への関心もあり、今回の訪問を実現した。TypesafeにはScalaだけではなく、AkkaやPlayなどの優れたプロダクトがあり我々も非常に注目を寄せている。今年の9月にはスカラ祭りなども日本で開催されるなど、Typesafeとしても日本市場への進出を模索しているようであった。今後のアクションに期待したい。

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その3へ続く

アットウェア シリコンバレー支店からのお便り その1

アットウェア シリコンバレー支店からのお便り その1

アットウェア シリコンバレー支店開設

2014年9月26日から約3週間。横浜みなとみらいに本社を構える株式会社アットウェアは4名のメンバをアメリカ カリフォルニア州シリコンバレーに派遣をした。彼らの任務は、JavaOne&OracleOpenWorld2014およびCouchbaseConnectへの参加、また新規技術や新規企業との協力関係構築に向けて近隣に多数あるIT企業への訪問およびパートナー企業との関係強化だ。

JavaOneや海外カンファレンス、海外 IT企業との関係構築などの取り組みは、今年からではない。アットウェアが設立した当初より、JavaOneを始めとする技術系のカンファレンスのみならずAgileカンファレンスなど、海外の最先端のムーブメントや情報をキャッチする機会として、またその参加者との交流や地域企業への訪問など、今後のビジネスチャンスを作る取り組みも長い間行ってきている。その甲斐もあり、今日のアットウェアの強みの幾つかをその取り組みにより作り出したと言っても過言ではない。

今まで参加した主な海外カンファレンスの一覧(抜粋)

  • Couchbase Connect(San Francisco) 4名
  • JavaOne 2014(San Francisco) 3名
  • Agile 2014(Orlando) 1名
  • Couchbase Conf SanFrancisco(San Francisco) 2013 1名
  • JavaOne 2013(San Francisco) 3名
  • Agile 2013(Nashville) 2名
  • Couchbase Conf SanFrancisco 2012(San Francisco) 2名
  • Apache Conf(Vancouver) 1名
  • Couchbase Conf(Belrin) 1名
  • Couchbase Conf SanFrancisco 2011(San Francisco) 2名
  • JavaOne 2010(San Francisco) 1名
  • Layar Conference(Amsterdam) 2名
  • JavaOne 2009(San Francisco) 1名
  • Agile 2008(Tronto) 1名
  • JavaOne 2007(San Francisco) 1名

その他

今回の滞在は約3週間と比較的長いこともあり、4名でAirbnbサービスを利用してシリコンバレー地区の一軒家を丸ごと借りて暮らすこととした。2ベットルーム+2ソファーベット+1キッチンダイニング+1バストイレ。大人四人が短期間寝泊まりして活動の拠点にするには十分な広さと、モダンな感じのデザインで我々はすぐに気に入った。その家を仮に我々はアットウェア シリコンバレー支店と名付けた。

支店の外観。レッドウッドシティ(パロアルトとサンフランシスコ空港の間ぐらいに位置する閑静な住宅地)この辺りの家は比較的平家が多い。天気が晴れと曇りが50%50%ぐらいの時期。晴れた日はすごく気持ちが良い。電車で30分ぐらいでSFの中心街へいけるところ。

支店の外観。レッドウッドシティ(パロアルトとサンフランシスコ空港の間ぐらいに位置する閑静な住宅地)この辺りの家は比較的平家が多い。天気が晴れと曇りが50%50%ぐらいの時期。晴れた日はすごく気持ちが良い。電車で30分ぐらいでSFの中心街へいけるところ。

時にはスカイプで日本とつなげてミーティング。醤油は現地で調達したものです。

時にはスカイプで日本とつなげてミーティング。醤油は現地で調達したものです。

キッチンの写真。食器やその他の備品も用意されている。お洒落なオーナーでよかった。。

キッチンの写真。食器やその他の備品も用意されている。お洒落なオーナーでよかった。。


Devoxx4Kidsへのボランティア

JavaOne開催の前日。サンフランシスコベイエリア付近の子供たちを150人集め、Devoxx4Kidsという団体が主催するイベントが開かれた。そのイベントは、子供達にプログラミング教育をするのが目的で、JavaやPython、レゴマインドストームなどなど、様々な工夫がされた題材を利用し、子供を飽きさせないようなカリキュラムが組まれていた。自分も横浜にてCODE FOR KIDS YOKOHAMAというコミュニティを主宰していることもあり、今回のJavaOne参加する3名でこのイベントついてのボランティア参加を申し出た。ゆくゆくは、カリキュラムをもち帰って日本でも同じようなことを近い将来行いたい。

参加している子供達はみんな真剣な眼差しで取り組み、数多くの質問を受けて、少ししどろもどろに回答になってしまった部分もあった。が、最終的には、子供の笑顔やカリキュラムを超えてチャレンジしている活発な子供達を見て、自分の子供のころの感じと似てるなとダブらせたりした。

JavaOne2014

今年のJavaOne2014は、どちらかというと昨年のJavaOneの惰性で開催された感じがした。内容的に真新しいという感じが少ない。ただ、昨年のJavaOneで取り上げらたIoTについては着実に活動が広がっていて、MQTTなどEclipseの活動も活発化しており、今後の広がりに期待を持てると感じた。 個人的には、Atlassianの方がAtlassian社の文化について取り上げ、良き文化こそが良き成果に繋がる。という講演をしていたのが印象的だった。内容的にはAgile2014で聞いたSpotifyの内容の方がより細かく、より良く聞こえた部分もあったが、普段から短にあるツールを作っている人たちがどのような気持ちで仕事に取り組み、どのような和を作って会社の文化を形成しているのかというのがわかり、素晴らしかった。

その2に続く!