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続・ふりかえり

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7月 092008
hugahuga
サービス創生事業部
シニアアーキテクト
佐竹 雅央

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こんにちは、今回も私、佐竹がふりかえりについて好き勝手に語ります。
前回は弊社でのKPTにおける、KパートとPパートの進め方をご紹介しました。今回は残るTパートでの、私の中でのパターン・アンチパターンを紹介します。
☆ 議論の進め方に関して
・「解決策より防止策」
 いま起きている問題に対応することも必要ですが、ふりかえりの時間では、起きてしまった事への対応よりも、それをまた繰り返さないための方策を練るために使いましょう。また、業務上の問題を解決するのではなく(それでは普通の打ち合わせと変わりません)、技術者として或いはチームとして、より実力を付けるために時間を使いましょう。
・「知らなかったのでやらなかったのか、知っていたけれどもやれなかったのか」
 やるべきことをやらなかったのが問題の原因(または問題そのもの)であった場合、上記のどちらなのかに注意しましょう。
 前者の場合「今回知ったので、次はやれる」と言える事象なら、無理にTryを考える必要はないかもしれません。ただし事前に知らせることができなかった点に問題がないか確認しましょう。
 後者の場合、「次はちゃんとやろう」のようなTryで濁さないよう注意が必要です。
 忘れていたなら思い出させる方法を、面倒だったのなら手順,手段の再検討を。或いは、やりにくい空気があったのであれば空気を変える何かが必要かも知れません。でなければ、たとえ直後はできるようになっても、いずれまた繰り返してしまうでしょう。
・「できなかった個人より、誰でもできる環境を用意できなかったチームを問題視する」
 問題の原因を探っていく過程では、実際に問題を起こした個人に「なぜできなかったのか」を聞く場面があると思います。
 このとき、原因は個人の側ではなくチームの側にあるという前提で質問することを、心がけましょう。
・「チームとして取り組めることを」
 TパートでのTryも、特定の個人の努力に期待するのではなく、チームとして取り組めることが無いか考えましょう。
 もちろん、個人が努力しないで良いと言うわけではありませんが、チームで行うふりかえりにおいては、個人の努力をチームのTryとすることはやめましょう。
☆ 結論の出し方に関して
・「XXXに気をつける、は、いらない」
 イヤでも気をつけられるような仕組みを考えましょう。そこまでする必要はないなぁ、と思うなら、Tryとして掲げるほどのことではないということかも知れません。
・「だれが、いつまでに、なにを?」
 最低でも、次のアクションを誰が何時までにやるのか決めましょう。ただし、「誰が」を決めたからといって他の人がそれについて無関心になってはいけません。その人が計画通り実行しているか確認し、計画通り実行できるように気を配るのが他の人の責任です。 もし実行できなかったら、その責任は担当者よりもむしろ、その他の人にあると言って良いくらいです。上にもあるとおり、できる環境を用意できなかったチームに問題があるのです。そのぐらいのことは言って、皆に気持ちよく担当者に立候補してもらいましょう。
・「とにかく挑戦することが大切、とは限らない」
 出てきた問題に対して、とにかくTryを出すことが大事とは限りません。Tryには実施コストもかかれば失敗リスクもあります。数をだしても実際に実施できない状態が続いてしまうと、それに慣れてしまって本当にTry(挑戦)する気持ちが薄れてしまいかねません。数を打つのではなく、試す価値があると皆が納得したものを、無理のない範囲でやりましょう。
・「あとで改めて相談する」
 そういう必要があるときも、ままあります。ふりかえりに好きなだけ時間が割けるわけではありませんし、話し合いに最適なメンバ構成が違うかもしれません。
 ただし、相談の日時、或いはその調整をする人や期限はしっかり決めておきましょう。
最後に、KPT全体を通して使える、ファシリテーションのチョイ技を幾つかご紹介します。
・「発言に必要な勇気のしきいを下げる」
 とにかく沢山の意見やアイデアを出すことを必要としている時(いわゆる発散のフェーズ)では、ファシリテータが自ら、或いはあらかじめネゴっておいた協力的な参加メンバから、敢えて馬鹿馬鹿しい「どー考えても却下!」と思われて当然なことを発言する(してもらう)ことで、参加メンバを「そんなネタでも良いのなら」「それよりはマシだろうから」という気持ちにさせます。
 自分にとって価値の無いアイデアだと思っていても他の人の視点が加わればそこに有用な価値が見出せたり、別のアイデアのヒントになることもあるでしょう。たとえそれらのアイデアがやっぱりくだらないアイデアばかりだったとしても場が暖まることによって、口火を切って言い出す勇気がなかったメンバが発言しやすくなるでしょう。
・「新しい視点の提示」
 これも前回すこし触れた手法ですが、参加者の意見が尽きてしまって新しい意見がでてこなくなってしまったとき、
参加者の頭の中は、同じ考えの繰り返しに陥っていたり、焦りから「何かないか何かないか」と思考の落とし穴にはまっているかもしれません。(少なくとも私はそういう時があります・・・)
 そのような時、ファシリテータは具体的なアイデアを考える必要は無い代わりに、そのきっかけとなるような視点を色々提示してみましょう。
 視点といっても難しいものではなく、KパートやPパートなら単純に「朝会」「ペアプロ」「リリース」などとプロセスの各要素をつぶやいてみるだけでも、十分効果があるでしょう。Tパートでは過去のTryのパターンを上げてみるなどが考えられますが、誘導にならないように注意が必要です。
・「ファシリテーションテクニック自体を他人から引き出す」
 議論がうまく回っていない気がするのだけど、どうファシリテートすればいいのかわからない時は、無理せず素直に、メンバにうまい進め方がないか聞いてみましょう。
 きっとメンバの中にも同じように感じている人がいます。そして彼(彼女)はいいアイデアを持っていて、提案する機会をうかがっていたかもしれません。或いは、一度議論を中断して議論がうまくいっていないことをメンバに認識してもらうことで、議論を空回りさせてしまっている人自身がそれに気が付いてくれることもあるでしょう。
***
如何だったでしょうか?
そもそも「ふりかえり」に求めるものが人によって違う場合もあり、必ずしも当てはまるとは限らないと思いますが、皆様のふりかえりライフ及びファシリテーションライフに少しでもお役に立てば幸いです。

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