CouchConf Tokyo 2012 スナップレポート

1月27日に開催されましたCouchConf TOKYO2012を写真ベースでレポートします。
セッションは1ラインで行われました。約100人が入れる部屋が満席になりCouchらしいリラックスした雰囲気で一日が流れていきました。
最初に
簡単にですがレポートする私の視点について。
私が普段利用したり気になって追いかけているNoSQLなプロダクションは右記のようなもの。CouchDB, MongoDB Redies, KyotoCabinet, HyperTable, Hbase, Cassandra, SimpleDB, そして最近発表されたDynamoDBです。それぞれ特性が違うので利用ケースは様々で検証だけしてまだ実運用としては利用した事がない物もあります。
周辺ライブラリが揃っているか、負荷がかかった時のスケーリング面はどうか、絶対的な速度や性能はどうか、運用のはまりどころがないかなどを気にしてCAP定理と照らし合わせプロダクトを選んでいます。
これらのような代表的なNoSQLプロダクトは昨日までできなかったことが明日にはできるようになっていることも多いので将来性やロードマップも含めウォッチしています。
最近はMongoDBの躍進に注目しつつもCouchDBとAWSのプロダクトが運用面で面白いと思っています。
セッション
- オープニングセッション
- Steven Mih and Bob Wiederhold
- Koji Kawamura
- Couchbase Server 2.0 ツアー&デモ
- Perry Krug
- モーニングブレイク
- Couchbaseによる開発 パート1: 入門編
- Matt Ingenthron
- Couchbaseによる開発 パート2: ドキュメント設計上級編
- J Chris Anderson
- ランチタイム
- ライトニングトーク
- Koji Kawamura
- Yas Naoi
- Couchbaseによる開発 パート3: アプリケーション開発上級編
- Matt Ingenthron
- 24×7 プロダクション環境でのCouchbase
- Perry Krug
- アフタヌーンブレイク
- モバイルアプリケーション開発とCouchSync
- J Chris Anderson
- Couchbase カスタマープレゼンテーション
- Yas Naoi
- CouchbaseエキスパートとのQ&Aパネル
- アフターパーティ
オープニングセッション前の準備

「ラウンジ」と名付けられたスペースです。こちらでノートPCの電源を利用したりテーブルを囲んでくつろぐ事ができました。
Couchbaseの方々もオープニングセッション前だけでなく休憩時間中にこちらに顔を出していました。

事前準備をおこなっています。

こちらはChrisさん。MacBookにはGitHubなどたくさんのステッカーが貼られています。

メイン会場には当日の予定とスポンサーのご紹介

そしてメイン会場
セッションが始まるまでの間
フリードリンク制でオレンジジュースやミネラルウォーターなどが配布され、同時通訳の機器の説明を受けました。
オープニングセッション

副社長のSteven。Membaseプロダクトを開発していたNorthScale社からCouchbaseにJoin。

BobさんからCouchbaseの紹介。Big!な方でした。

カンファレンスの説明など。「同時通訳あるけど機器は持っていかないでくださいね」
開催にあたって
WorldTourで世界各国を回っているCouchbaseの方々ですが、TOKYOという地で開催できた事を大変喜ばれていました。それも、スポンサー様や参加者の方々そしてコミュニティの存在もあってのこと。
Couchbase Server 2.0 ツアー&デモ

Perryさん。Perryさんの話は個人的にとても身に染みて聞きいることができました。
2.0は1.8とは異なる製品でメジャーアップに相応しい製品になりそうです。
前週にPreview3がリリースされていますが完成版にはまだ遠いとのこと。

新機能はこんな感じ。異なるデータセンターでのレプリケーションは止めないシステムの重要な要素ですね。こういうエンタープライズ要件にマッチするかどうかというポイントが色々ありました。(Transactionなどの話しはあとで!)
なぜドキュメントベースなのか。Couchbase2.0の簡単な紹介という基本的な話だったのですが、まだNoSQLをバズワードレベルでしか意識できていないという段階の方ににもうってつけの内容だと感じました。お客様に説明するにも「NoSQLはすごい」ではなく「データ特性」という観点でこの範囲までは説明して理解をして頂ければ、プロジェクトを大きく育てていく上での重要なターニングポイントとなったとふりかえる事ができるんだろうなとセッションを聞きながら思いました。
Couchbaseによる開発 パート1: 入門編

Mattさん。
Couchbaseの使い方。Beerのサンプルデータを利用しデータへのアクセス方法などを説明。CouchDBを使った事があれば7割くらいは事前知識として知っているくらいの内容でした。残りの3割は本質的な話がでたり質問がいい所をついたりと面白かったです。Tweetしながら大丈夫なくらいわりと余裕を持って聞けました。
Couchbaseによる開発 パート2: ドキュメント設計上級編

Chrisさん。
モデリングの話など。深い話になってきます。Nodeの話しや実運用を考える上で重要なドキュメント(もちろん指向という意味で)設計の話がきけました。このセッションから食い入るように話をききました
Couchbaseによる開発 パート3: アプリケーション開発上級編
再びMattさん。
MapReduceの話やトランザクションログにいたるまで。Couchbaseは本当に考えられたプロダクトなんだなと再確認できました。このセッションを聞かなければ「エンタープライズでも投入可能ですよ!」と自身を持って言えなかったなぁと…
発想をかえる事。かなりわりきったトレードオフ(なにが重要なのか)という事も真剣に考えなけれいけないのがNoSQLの世界。
トレードオフの例
あるソーシャルゲームの例。
- 一気にユーザが増えました。
- スケールアウトで対応
- これは良くある話
- エラーがあった事を瞬時に伝える
- ミリSecやマイクロSecの次元で考える
- 状態がわかればユーザはどうしたらよいかわかるしね。→ どんな時もレスポンスが高速なんだ
重要なことのでもう一回書いておきます。
「どんな時もレスポンスが高速なんだ」
サーバー側でハンドリングして少しだけ時間をかけて返す方法もできるかもしれない。だけど、ユーザが望んでいるのはそうじゃない。瞬時に次の動作ができることと使い続ける事ができるサービスやアプリなんだ。
MapReduceの話もありました。MapReduceはできるけど大解析のMapReduceは得意なプロダクトに任せればよい。Hadoopアダプタも用意してあるとのこと。
24×7 プロダクション環境でのCouchbase
2度目の登場Perryさん。
プロダクション環境でどう言う事を考えるべきかなどを話してくださいました。
質問に対するCouchbase社の的確な回答はみごとなものでした。Hadoopの強みのひとつである「Cloudera」という存在。そして、Couchbaseでも同様に開発者自身が多数存在し的確なサポートを行える環境があるというのはすごく魅力的で素晴らしい事だなと感じました。
CouchDBプロジェクトにもフィードバックはしていくそうなので、CouchDBとはべつもののCouchbaseですがプロダクションでのベストプラクティスがあるというのはいい事ですね。
モバイルアプリケーション開発とCouchSync
私がCouchbase(CouchDB)に魅力を感じた最大級の機能です。
HTML5を使ったオフラインアプリケーションは今後たくさんの事例がでてくることでしょう。白石さんのプレゼンを聞いた時にも感じた事なのですが、オフラインアプリケーションはいろんな事を考慮しないといけません。同期と整合性は特に大変ですね。
上記のような悩みの種の多くを考慮してあり開発者の負担を大きく減らす魅力的な機能です。
ですがこちらの機能は話を聞く限りではまだベータ版くらいの完成度と感じました。将来性がとてもある機能なのでこちらに力を入れて頂きたいです!LinuxBoxなどのミニマムな環境でも利用できるようになれば更にいいのになぁと…(まだ予定はないそうです)
Couchbase カスタマープレゼンテーション
DocomoイノベーションズのNaoiさん。
Couchのモバイルライブラリを使った写真共有の紹介。
ソースコードレビューてきなレベルの話はありませんでしたが、GitHubにてオープンソースで公開されているとの事。キャリアベンダーさんが「オープンソースで公開するんだ!」と良い意味でインパクトを受けました。こういう事例がもっとでてくるといいですね。
CouchbaseエキスパートとのQ&Aパネル

各セッションに繋がりがない質問受付OK! アルティメイトな空中戦

やむ事がない質問。

私もこのQ&Aパネルセッションの中で1個質問をさせて頂きました。
「dotCloudなどのPaaSについて」
現在は開発に集中したいのでサービス的な所はまだ未定だそうです。ただ、こういう場で要望がある事を伝えることができたのでそれだけでも良しとします。
アフターパーティ

スピーカー・参加者・スタッフ交えての懇親会。
たくさんの人と会話ができ充実した時間を過ごす事ができました。
最後に

記念撮影。
スピーカー・参加者・スタッフの皆さんお疲れさまでした。そしてありがとうございました。
来年もきっと開催されるであろうCouchConf TOKYO 2013でお逢いしましょう。
Couchbase.jpというコミュニティも当日に発表されたので、今後の発展を弊社共々応援していきたいと思います!